首位と2位との差はどんどん縮んでいく中、
終わったと思ってのんびりかまえていたら取材がまだ残っていたりして、
飛行機の中で、酔いながら原稿を書いて始まる夏休み。
逃避するように小説の世界に入り込み
ベストセラー『神様のカルテ』に号泣。
涙腺とは、一度緩むと、緩みっぱなしなようなのである。
・・・
そういえば、
なんかいろいろありましたので
振り返り的に箇条書き。
・イクスピアリでBJによる初めてのチアダンスのステージ
「うちらってスタイルは悪いけど、べらぼうに可愛い!」
と大声で断言する、大変ナルシストなチームメイトの一言に勇気づけられ迎える本番。
around30、2分半踊りきれてよかったね。
チアダンスもできるんだぞ、とちょっと思えたよい機会でありました。
・子どもの大会
毎年規模が大きくなり、代々木第二体育館で迎えた今年の子どものチア大会。
これがまた、かなり熱の入る大会でありまして、
この大会を終えたことでどれだけ肩の荷が下りたことか・・・・・・。
「先生!うちのチーム、優勝できますよね!?」
と、演技前からお母様に言われちゃって、
「できますとも!」
とか熱く言えばいいものを、
バカ正直に、
「いや、他の全チームの演技も観ていない段階で、そんなこと分かりません」
とか冷静に言っちゃうわたし。
ああ、こういう熱血感のなさがだめなんだなーと思っていたら、
隣のチームの先生も、熱心なお母様に、
「うちは優勝できますよね!」
とか詰められていた。
ふむふむと聞いていると、その先生、
「いや、うちはそもそも優勝とか目指しているチームじゃないんで。それは期待しないでください」
とあっさり全否定していた。
かっこよい…。
惚れちゃうぜ。
そんな風に、強くなりたい。
(っていう卒業式の掛け声とかありませんでしたっけ?)
その後。
本番ステージ5分前に子どもが
「うちら優勝できるかなぁ」
とか聞いてくるもんだから、
優勝優勝って、そんな甘く考えるんじゃねーぞと軽くイラついて、
「自分が出せる力を200%出し切ってから、順位を気にしなさい。
いまあんたたちに出来ることは、練習してきたダンスを、いままでにない最高の一本にすることだけだ!!」
と自分もびっくりなくらい、深イイ!セリフを吐いて
「いまいいこと言ったわーわたし」と思いながらチビたちを送り出したら
これまた
お母様たち泣いちゃうくらい
みんな超うまくて、
なんとびっくり
準優勝!
あれまぁ。
よかったわー。
かくして
「うち、今年は優勝できますよね!?」
というエンドレスループは続いていく。
to be continued....
※
っていっても、
担当しているチームは4つもあり、そのうち一つが結果に結び付いた程度なので
指導者としての道のりとはかくも遠く厳しいものなのです。
・九州帰省
旅行といい帰省といい、直前になり揉めまくり、
もはや、これが愛情確認なのか? という気にさえなってくる
(のは私だけだろうが)
大変迷惑をかけながらの帰省でございます。
会う人会う人みんなに
「子どもはまだなの?」
というセリフを吐かれ、
半ばうんざりして
笑顔も消えかける。
(っていうか消えていたと思います。ごめんなさい…。)
お正月に
『初孫』
という名の焼酎を出された先輩の気持ちを察するしだいでございます。
私はこの人に
会いたかったんだ
と思った夜。
「一日も忘れることはなかった」
という言葉を聞いて、落涙しそうになる。
そんなキレイなセリフだけを聞いて、
お前が泣くのは違うだろう、という冷静な自分もいるのだが。
家族というのは小宇宙。
そこは、他人が入ることのできない領域がある。
ただひとつだけ確かなことは、
私たちには言葉が足りなすぎるのだ。