この世界はすべてがイリュージョンである
と繰り返す小説『幻影の星』(白石一文著)を一気に読んだ。
数年前、何度か一緒に飲んでいた某企業の社長さんが、
「この世界は所詮、すべてが幻想だから」
と言い切っていたことを思い出す。
「この世界にいる誰もが、100年以内には全員が死にゆく」
というどうしようもない事実について、小説に導かれるまま思いを巡らせていると、
この世界が幻想だという主張にとても納得感が出てくる。
ちょうど渋谷のスクランブル交差点を歩いていて、
あわただしく歩く黒い人の姿を見ていると、
私たちは結局、
渋谷とか日本とか地球という空間を
数十年過ごすために、ちょっと間借りしているだけなんだ
という気になってくるものだ。
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仕事が一区切り。
明日から、また違う仕事が始まる。
とても嬉しく、恵まれたこと。
人との距離感(親密感)は、
一緒に過ごした時間の長さに
ある程度、比例するもの。
新しい年が、
はじまりました。