紙に鉛筆を走らせている時間が好きな私にとって
手紙を書く
という行為は至福以外の何物でもない。
10代~20代前半までは、
中学時代の担任の先生に向けて
どうしてそこまで? というほどに自分の状況を事細かに綴っていた。
いま思えばほとんど
「聞いて聞いて聞いて!!!」
という押し付けだったのに、
毎回丁寧に返信をくれた先生はすばらしい人格者だと思う。
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いまは九州に文通相手がいて、
その人とのやりとりは、私の心を満たしている。
幸せでいてほしい。
元気でいてほしい。
という思いから、
一緒に台所で料理を作ったり
夜更かししてお話してみたい。
という願望が日に日に増しているのが分かる。
あるいは、
私が書いたものを
楽しみにしてくれている、
という自己満足的なものかもしれないけれど。
日常の些細なことを、
全部書き連ねよう!
など、淡い恋愛中のような気持ちで。
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2012、
シーズン到来。
「中の人間が、こんなんじゃいけないと思うんだけど、
選手たちが一生懸命戦った姿に、涙が出そうになって……。
ベンチから飛び出して『よっしゃー!!!』って叫びたい気持ちで。
でも、俺がそんなことしてたらバカでしょ?」
数分話をしていると、もうぎゅーって彼の空気感に惹きこまれてしまう。
この人を、嫌う人っているのかな、と思う。
にっこりされて、きゅんとなる。
春か。
春だからなのか。
今年も現場で仕事ができて、
ほんとうにしあわせ。